明けて二日目。めっちゃいいお天気!
朝早くから、海の近くのゴルフ場でのフリータイム。その後いよいよ男性からの告白タイム。
スケジュールは忙しいけれど、初めて来た渥美半島は、空や海や山の景色がやさしくて癒される。
緑の芝生の上にパラソルがいくつも並ぶ会場で、一人10分ずつ目当ての男性とお話する。
昨日一緒にお宅訪問をした5人がそのまま吉田くんを希望した。
5人が同じパラソルの下で待っていて、一人ずつ、少し離れた吉田くんのところへ行って話す。
ライバルというよりは同じ緊張を抱える仲間という感じだった。
一人が帰ってくると「何話した?」と聞き合って、まるで面接のよう。
私は順番が最後だった。
ドキドキしながら待っていると、ようやく自分の番になり、と同時にスタッフが、
「もうすぐ終了時間になります!」と大きな声で言った。
えー!?と思って慌てて吉田くんのところへ走って行くと、
お互いに時間がないということで逆に緊張が崩れて、笑顔で話すことができた。
みんなが言っていた通り、吉田くんは「ここでやっていけますか?」と、
まるで面接官のように、私にも平等に質問をした。
私は「はい、大丈夫です」と答えた。
移動のバスの中で、最終的に気に入った男性の名前を書くことになり、私はやはり「吉田峻平くん」と書いた。
サンテパルクたはらで昨日と同じように114人の女性と41人の男性が並び、
男性の側が気に入った女性の前まで駆け寄り、リボンのついたメロンを差し出す。
メロンは田原市の特産物らしい。
告白の順番は演出なのか決められていて、アイウエオ順ではなかった。
いつ吉田くんの番になるのか、ドキドキしながら待っていた。
思いのほかたくさんカップルが成立し、会場の暑さが気になってきた頃、「吉田峻平くん」の番になった。
まさか来るとは思ってなかったけれど、吉田くんは私の前に立った。
カメラの前で、吉田くんが話す。
「この二日間で、柴田さんのことをもっと知りたいと思いました。
これからたいへんかと思いますけど、二人で未来をつくっていきましょう」
目の前に差し出されたメロンを、私は両手で受けとった。
うれしいのと照れくさいのと、吉田くんを希望した他の子に申し訳ない気持ちと入り混じって、涙が出そうになる。
みんなが拍手してくれる中、私たちは、外に用意されていたカップル用のテントに向かって歩いた。